「引きこもり」防ぐ間取りをつくる。AERAに掲載!

2019年11月18日

メディア掲載

AERAの特集「引きこもり」防ぐ間取りをつくるに掲載

2005年9月12日発行のAREAの特集『リフォームするなら、新築するなら「引きこもり」防ぐ間取りをつくる』に掲載していただきました。

はんべ工務店が考える「子ども部屋の作り方」「家族の過ごし方」について、インタビューなどを受けましたので、引用し改めてご紹介させていただきます。

子どもが引きこもらない子ども部屋

 滋賀県在住のインテリアコーディネーター、中村由紀子さん(33)も、家族の気配が伝わるオープンな家を念頭に、工務店を営む夫、智さん(36)と家の間取りを決めた。

 今年5月に完成〔原文のまま〕した一戸建ての家は、トイレ以外の室内のとびらを、すべて開けっぱなしにしやすい引き戸にした。2階の子ども用スペースは仕切らず、智さんの昼寝用にハンモックをつるした。子どもは4歳と2歳の男の子。智さんが寝転んでいるとうれしそうに寄ってくる。

 この家も、「子どもが引きこもらない子ども部屋」「家族が交流しやすいパブリックスペース」がコンセプト。由紀子さんによると、2000年に新潟県で発覚した少女監禁事件などをきっかけに、考えるようになった。逮捕された容疑者の男は、20年近く自宅に引きこもりがちな生活を送っていた。
由紀子さんは当時、ちょうど長男を妊娠していて、実家の工務店も住宅の設計を始めようとしていた。
「事件や引きこもりの原因が100%間取りにあるとは思いません。でも、間取りを変えることである程度防げるのであれば、そういう家づくりがしたいと思った」

 特に工夫したのは子ども用のスペース。テレビもゲームも家族がいるリビングでやればいい、とケーブルの差し込み口は設けない。南向きの一等地は夫婦の寝室にあて、子ども用スペースは北向きとした。広さも、将来、個室に改造しても机とベッドが置ける広さがあれば十分、と3・5畳程度。

 由紀子さんは言う。
「居心地のいい子ども部屋にすると部屋にいる時間が長くなり、引きこもりを助長するのではと思う。それよりも、リビングなどを居心地よくして、家族が集まりやすい空間にしたかった」

 実際、リビングは優しく心地いい空間を作り出していた。床や天井に使用した木材のにおい、掘りごたつ、暖炉・・・。

「危ない間取り」は

 由紀子さんが参考にしたのは建築家横山彰人さんの著書『子供をゆがませる「間取り」』だ。『危ない間取り』などの著書もある横山さんは、新潟の少女監禁事件や、首都圏で起きた連続幼女誘拐殺人事件など、不登校や引きこもりの傾向があった犯罪者の家の間取りを考察してきた。横山さんが考える、家族が接点をもちにくく、引きこもりを促すような間取りの条件はこうだ。

  • ・玄関から親の目にふれず子ども部屋に直行できる。

  • ・子ども部屋から便所や洗面室などに直接アクセスできる。

  • ・子ども部屋の環境や設備がそろっていて、快適すぎる。

  • ・親と子どもの部屋が離れていて、お互いの気配がわからない。

  • ・子ども部屋から外階段やベランダ、窓を通じて出入りできる。

  • ・子ども部屋に鍵があり、密室になる。

「間取りには家族のかたちが投影されている」  と横山さんはいいきる。

 横山さんによると、高度成長期以降の日本は「個室主義」の時代。子どもに部屋を与えることが親のステータスになり、家族の人数イコール部屋数という考えが浸透していった。今でも入学や受験を機に子ども部屋を与えたり、それを機に新築や改築したりする家庭が圧倒的だという。」

 「部屋の数やサイズばかり気にして、その家でどんな生活を送り、家族とどんな時間を過ごしたいのかが無視されている」

引用:2005年9月12日発行Asahi Shinbun Weekly AERAP47-48より

取材時の家が、現在自宅兼モデルハウスとして公開している住実香の家です。見学ご希望のお客さまは、お気軽にご連絡ください。

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