家族が自然に関わりあえる間取り

2020年1月16日

木の家について考える

フリースペースは家族のための空間

こんにちは
滋賀のはんべ工務店 お客様窓口の中村由紀子です。

今回は、家族が自然にコミュニケーションの取れる間取りの考え方をご紹介します。

家の間取りといえば、一般的に、玄関を入るとホールと階段があって、1階にはLDKとおふろ・トイレなど水回り。2階には子供部屋と主寝室、あとは収納や客間があって・・・、それぞれの部屋が廊下を隔てて配置されていることが多いですね。このように独立した部屋を集めた家で、家族がコミュニケーションを取れる機会がどれだけあるでしょうか? 特にお子様が大きくなってくると!

せっかく注文住宅で家をつくるなら、プライベートは確保しながらも、家族なのだから少しくらい迷惑でも(!)自然に関わりあって暮らせる楽しい空間であった方がいいと思いませんか? それがお子様にとっても良い環境になるのではないでしょうか。

玄関と階段の関係

リビングに階段

リビングを通って2階にあがる

あなたが家をつくるとしたら、どの辺りに階段をつくりますか?
玄関を入ってすぐ? それともリビングの中でしょうか。
新聞ちらしやハウスメーカーなどに多いのは、玄関を入るとリビングまで廊下があり、その途中に階段があって・・・、というプランですね。(最近は違う間取りも結構ありますが)

注文住宅で家を建てられるなら、階段の位置についてもしっかり考えてみたいところです。
家族が関わり合って暮らせる家にするには、階段はリビングに、もしくはリビングを通ってから・・・、の位置にするのがベターでしょう。なぜなら、子供部屋はたいてい2階にある場合が多いからです。

例えば、お子さんが学校から帰ってきて部屋へ行くまでの間に必ずリビングを通ることで、家に帰ってきたことが一目で分かると同時に、少なくとも
子「ただいまー」
親「お帰り。おやつあるよ。」
など、会話のコミュニケーションが生まれます。また、お子さんがどこかへ出掛ける時も同じです。

リビングを中心にした間取り

リビング中心の家づくり

リビングは家族のくつろぎ空間

いきなりですが、質問です。
・・・リビングは、何をするところですか?

「家族でくつろぐためのスペース」
「家族が集まってだんらんをとるためのスペース」
ですよね。

では、もうひとつ質問です。
・・・自分が家づくりをするときには、どの部屋を中心に間取りを考えていきますか?

人によって様々だと思います。

「家族のコミュニケーションを大切に考えた注文住宅を建てたい」とお考えの方には、ぜひ、個人のスペースよりもリビングやフリースペースなど、家族だんらんのスペースを中心に間取りを考えていっていただきたいと思います。なぜなら、他のスペースの残りをリビングに充ててしまったら、家族でくつろげる空間づくりができるかどうか分からないからです。また、家族のコミュニケーションをとりやすい家づくりができるかどうか分からないからです。

リビングは、“ある程度の広さがあればそれでいい”というものではありません。
たとえ小さなスペースであっても、家族のライフスタイル的にも動線的にも、自然と集まるような居心地の良いくつろげる所であることが必要だと思います。

「普段、自分の家族はどんな風にくつろいでいるのだろう?」と考えてみてください。

小上がり畳のあるLD

小上がり畳のあるリビング

みんなで座卓を囲むなら、それほど広い空間でなくても良いでしょうし、畳でゴロンとしたい人がいたら、そのスペースが必要でしょうし、ソファと床さえあればみんな居心地良いのだったら、掘りごたつは必要ないでしょう。両方ある方がいい、というご家族もあるでしょう。

ご家族ひとりひとりが自由に好きな事をできる空間であることも大切なことかもしれません。めいめいに好きな事をしながらもみんなで集っている風景、ほほえましいと思いませんか?

また、くつろぎのスペースなのに、家事をする度にその間を割って入らないと行けない・・・とか、トイレに行くのに誰かに通路を空けてもらわなければいけない・・・、というような動線になっていては、落ち着いてゆっくりできませんね。

他にも、もうひとつリビングをつくるのに考えていただきたいことがあります。

それは、家族のコミュニケーションを大切にしたいとお考えの方は、「リビングを袋小路にしてしまわない」ということです。

リビングは家の中心

リビングは家の中心であり通り道

言い換えますと、
「リビングを通っていろいろな部屋にいけるようにしておく」
「リビングに通路の役割を持たせる」
ということです。わざわざ、「リビングに行こう」と思わなくても、他の部屋にいくための通り道になっていれば、自然と顔を合わせる機会が増えると同時に「ちょっとリビングでくつろいでいこうか」となることもあるかもしれません。

具体的には、
「子供部屋からお風呂に行くのにリビングを通過するような間取りにする」
「2階から玄関へいくのにリビングを通らなければいけないようにする」
というふうな具合です。

いつでもみんながリビングに集うような家族は理想かもしれませんが、子供が大きくなってくると、それぞれの時間を持つ機会も増えて、そういう時間は自然と少なくなってくるのではないでしょうか。
注文住宅で、リビングを中心とした間取りづくりをすることで、家族が自然に顔を合わせられる住まいになればいいと思いませんか?

フリースペースをつくろう

フリースペース

2階の家族で使えるスペース

2Fの間取りを考えるとき、たいてい階段を上がると廊下になっていて、子供部屋・夫婦の寝室(主寝室)などを配置すると思います。その場合、廊下の役割は部屋へ行くための通路でしかありません。

その廊下の幅を思いきって2倍にとってみましょう。
すると、今までは通路としてしか利用方法のなかった廊下が、
・本棚を置いて家族の読書スペースに
・机を置いてみんなで勉強やパソコンをするスペース
として利用できるようになります。
注文住宅で建てられるなら、ぜひ取り入れられてみてはいかがでしょうか。

廊下をフリースペースに

廊下の幅を広くとり、机や本棚を置けるように

このような“フリースペース”という考え方は、家族のコミュニケーションの面から見ると、顔を合わせる機会がグッと増え、プラスとなることでしょう。その代わりに、子供部屋や主寝室などプライベートのスペースがその分削られてしまう場合があります。その場合は、フリースペースとプライベートルームのどちらを優先させたいかという判断になってきますが、とりわけ子供部屋はその役割から見れば、それほど広く取る必要はないのではないでしょうか。お子さんがまだ小さいうちは、子供部屋とフリースペースを大きなワンフロアにするという考え方もあります。

フリースペースって実際にどんな使い方をしているの?

滋賀にあるモデルハウス「住実香の家」兼自宅の例をご紹介します。

子供達がまだ小さい頃は、2階に上がると、廊下はなくてすぐ約14帖のフリースペースがあり、大空間がひろがっていました。将来、子供部屋になる空間や主寝室へいく通路も一体になっています。

広々フリースペース

家族で広々と使えるフリースペース

主に子供の遊び場と主人のくつろぎの場として活躍。
フリースペースにはハンモックが吊してあって、主に主人の読書&昼寝用ですが、子どもがゆらゆらしていることもしばしば。床には、プラレールが所狭しと繋げられることも。広いスペースなので、色々な発想で思い思いの世界がつくられていきます。

フリースペース

子供達とお父さんで、柔らかいボールと新聞紙をまるめたバットで野球の練習をしたり、戦いごっこをしたり。
お友達が遊びにくると、同様に戦いごっこやボール投げ、ハンモックでゆらゆら…。1階とつながりのある空間ですので、時には階段まで降りてくることも。

ロフトへ上がるはしご

フリースペースからはしごでロフトに上がれる

また、フリースペースから上がれるロフトがあって、はしごでのぼっていきます。
ここは秘密基地になったり、学校になったりします。(小さいうちは子供達だけでは危ないので、私たちのついている時だけですが)子供が小さいうちは、それぞれに個室を与えてあげるよりも、みんなで楽しく遊ぶ機会の多い家のほうが家族のつながりが強くなるように感じます。

モデルハウス兼自宅「住実香の家」は子供に人気の間取り!

長男が6才の時。
モデルハウスを兼ねている我が家に、久しぶりに会うお友達2母子が遊びに来てくれました。幼稚園のクラスが別で、自宅も離れていることもあって、最近は遊ぶ機会があまりありませんでしたが、「うちの子が“○○ちゃん(長男)家に遊びに行きたい” と言っているよ」と聞き、今回集まることになりました。

そのお母さんの話によると、「“なんで(どうして)○○ちゃん(長男)の家に遊びに行きたいの?”って聞いたら、“○○ちゃんの家には3階があるから”って言ってたんよ」ということでした。我が家には3階はありませんので、ロフトのこと。

ロフトは子供の秘密基地

ロフトは子供の秘密基地に早変わり!

その話の通り、2階のフリースペースに行ったと思ったら、「お母さん、はしごつけて!」と呼ばれ、フリースペースと繋がっているロフトは、あっという間に基地に早変わり。

ロフトからフォリースペースを見下ろす

ロフトからフリースペースを見下ろせる

そして、正義の味方に変身した子供達がリビング階段をそぉ~っと下りてきて、「ばんばーん!」と1階でくつろいでいる私達を怪獣にみたてて攻撃。そして、わー!っと基地に逃げ帰る。
我が家はリビング階段になっていて、2階に上がると廊下もなく、すぐに大きな部屋が広がっているので、1階にいても2階の様子がよく分かり、安心していられます。子供達も、2階と1階を行き来して楽しそうです。
そのまま成り行きで、子供達だけでの初めてのお泊まり会に突入!
とっても楽しい時間を過ごすことができてなによりでした。

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