注文住宅のコストを抑える考え方
2022年10月7日
理想の注文住宅をコストダウンしながら叶えるには?
こんにちは。
滋賀のはんべ工務店代表 中村智です。
新築の注文住宅やリノベーションでご希望とご予算との兼ね合いにお悩みの方は多いのではないでしょうか。理想のプランの家をいざ見積もりしてもらったら、予算オーバーだったということも多々あるかと思います。
予算内に収めるためのコストダウンは、家のもととなる構造・断熱性能などはそのままに、他の部分で検討されることをおすすめします。
今回は、家の構造や断熱性能等のグレードを下げずに出来るコストを抑える考え方についてお話ししてみたいと思います。
◎家のおおきさ
コストダウンを考える際、一番大きいのが延べ床面積です。一坪違うだけで50万円以上も変わってきます。ご希望の間取りのイメージは残しつつ、動線やレイアウトを工夫しながら面積を減らしていきましょう。
不要な間仕切り壁を減らしてシンプルにしていくと、それほど広くなくても狭く感じない家づくりをすることは可能です。窓の配置や吹き抜けをつくるなどの視線が抜ける工夫をすると良いと思います。
また収納に壁面や階段下のデッドスペースなど空間をうまく利用することで面積を減らせると同時に、使い勝手の良い家にもなります。
◎家のかたち
屋根や外壁の形状が複雑になると、役物(やくもの)という出隅や入り隅に使う部材が多く必要になってきます。また材料のロスが増えるのでコストアップの原因になります。できるだけ総二階で屋根の形もシンプルなものにする方がコストダウンができます。
複雑な形状の外観は、建物のウイークポイントになるリスクにもつながります。シンプルな形状にすることで、建物のメンテナンスをする時のコストダウンにもなります。
◎意匠・仕上げ材
仕上げ材も選ばれるものによってコストが大きくかわるところがあります。どうしてもこの材料を使いたい、というものでなければコストを抑えられる材料に変更されるのもよいかと思います。大きくコストが変わってくる仕上げ材料についてご紹介します。
屋根
瓦(和、洋)や高価なカラーベストに比べると、ガルバリウム鋼板はシンプルなデザインですが、軽量で耐久性の高い安価な屋根材です。メンテナンスでもカバー工法に向いていて有利です。
外壁
塗り壁(モルタル、塗装)に比べるとデザインの自由度は少なくなりますが、窯業系のサイディング(14mm)は安価でクラックのリスクも低く、その他性能も特に悪くありません。
室内建具
框戸はやフラッシュ戸に比べると高価になります。材質や形状などの選択によっても金額の差が大きくなります。
◎DIYできるところはお施主さまご自身で施工される
依頼先によっては対応してもらえない場合もあるかと思いますが、木部の塗装や漆喰・珪藻土などDIY用の建材を使ってご自身で施工されるとその分の費用が安くおさえられます。
いくつかご紹介してみましたが、ご希望されているところ以外でコストがかかっている部分があるようでしたら、見直されてみてはどうでしょうか。